目頭が熱くなる

久々に学校に行ったら、なんと今日はお休みでした。でも、「先生いないけど実験してていいよ」と言われ、まぁ、せっかく来たから実験していくか。と思ったけど、家のことが気になったから帰った。

家のことが気になるというのは、最近、うちの母が足腰を悪くしていて、歩くのも辛そうなんです。病院にも行って、薬も飲んでます。原因は今までの腰への負担。でも、掃除、洗濯、食事の支度、その他もろもろ、やらなきゃいけないことがたくさんあるわけで、痛いの我慢して家事やってます。私が遊びまくっていた間も毎日頑張っていたわけです。

家に帰って、
「お母さん！！なんかやってほしいことない？？なんでもやりまっせ～～！！」と唱えた。母は
「ん～、別にないけど～。」
と言っていたが、夕飯の支度と洗濯とおつかいをすることにした。まぁ、この程度は普段もやっていたことだ。
でも母は庭の草のことがかなり気になっていたらしく
「草むしりせなんとばってんねぇ」とつぶやいた。もちろん私は草むしりも引き受けた。草むしりなんて、ほとんどやったことなかった。いつも母がやっていたことだ。

完全日焼け対策で軍手とカマを持って、炎天下で草むしりを始めた。10分もすれば草はほとんど無くなっていた。母が２階から、作業している私の様子を伺っている。
「ごめんね～暑かろ～、もうキレイになったけん終わりなっせ～」
本当に申し訳なさそうだった。でも私は全然大丈夫だった。このぐらい全然平気だよ。

気づいたら、結局1時間くらい草むしりをしていた。かなりキレイになった。
「な～んだ、草むしりなんてチョロイじゃん！こんなん10分もしてりゃ終わるんじゃん♪これからも草むしりしよ～」
と思ったとき、ほぼ同時ぐらいにもう一つの思いが巡った。
「どうして、お母さんが腰悪くなる前にこのことに気づかなかったんだろう。私がもっと前から、こんな簡単な草むしりを率先してやってあげていれば、腰を悪くすることもなかったのに。こうなってしまってから、これから頑張ろうなんて、なんて親不幸者なんだろう。」
と思ったら、目頭が熱くなっていた。泣く直前ってホントに目頭が熱くなるんだってことを初めて知った。草むしりながら涙が止まらなかった。汗と涙の草むしり。

今さら気づいても遅いけど、これから頑張るね。